〇土地と住宅の大きさが合っていない
理想とする住宅の大きさに対して土地の大きさが合っていないと、様々な問題が起きます。
住宅に対して土地が狭いという場合は、住宅の仕様を工夫することによって解決できる可能性が高いでしょう。
しかし、その一方で「広すぎる土地を買ってしまった」という場合には注意が必要です。
住宅を建てない部分の土地は庭になりますが、その庭をきれいな状態で維持するには管理費がかかります。
庭が広すぎると、手入れの手間や時間もかかってくるでしょう。
さらに、土地が広すぎると外構工事の費用も高くなります。
このように、「土地は大きければ大きいほど良い」というわけではありません。
〇諸経費があることを知らなかった
土地購入の際には、土地代だけでなく諸経費というものがかかることをご存知でしょうか。
諸経費とは、土地の売値以外に必要となる経費のことを指します。
具体的には、名義変更にかかる所有権移転費用、不動産会社に支払う仲介手数料、固定資産税の清算金などが挙げられます。
さらに、農地を購入して住宅地にする場合は農転費用、水道が通っていない場合は水道の引き込み費用などがかかってくるでしょう。
そのため、この諸経費を含めた合計金額が土地購入にかかる費用であることを、しっかりと事前に認識しておくことが大切です。
〇土地代が予想以上にかかり住宅の予算が足りない
先ほどの失敗例と同じく、こちらも予算オーバーに関する失敗例です。
土地の購入に費用がかかりすぎると、肝心の住宅建設費で予算が足りなくなるため注意しましょう。
このような失敗が起こるのは、総予算から逆算して土地代を割り出せていないことが原因にあります。
全体の予算から諸経費と建物予算を引いて、残った金額が土地購入に充てられる費用です。
建物と土地の費用のバランスを考えてから、土地の契約に移りましょう。
〇購入代金支払い日に住宅ローンが間に合わない
ほとんどの方が住宅ローンを組んで注文住宅と土地を購入されるかと思いますが、この住宅ローン借り入れでも多くの失敗例が存在します。
特に多いのは、土地代を決済する段階でローン借り入れの審査が終わっておらず、支払い期限に間に合わないことです。
住宅ローンの借り入れには、土地と建物の契約書や建物の見積もり、図面といった必要な準備物が非常に多くあります。
つまり、土地の購入で住宅ローンが必要な場合、建物の契約まで済ませておく必要があるというわけですね。
最初の土地購入の手付金を支払って契約してから決済に至るまでは、1〜2か月しかありません。
その間に住宅会社を決めるのは困難でしょう。
そのため、土地の契約時には依頼する住宅会社が決まっているのが理想的です。
住宅ローンを借り入れるスケジュールを考慮しつつ、土地の契約や決済を進めましょう。