では次に、 住宅にワークスペースを設ける際の注意点 について考えます。
〇仕事をする上で適した広さ
皆さんは、 ネットカフェで仕事をしたことはありませんか。 店内のひとり席は、決して広いわけではありません。でも、あの空間で仕事をしている人はたくさんいます。極論を言えば、ネットカフェのように、パソコンが置ける机とイスがあればOK(デスクワークメインの人の場合)でしょう。
私は 1.5畳あれば、ワークスペースの確保は可能だと思っています。 最近は、“1畳書斎”という、まるでコックピットのようなワークスペースも流行っているようですよ。
〇作業に集中できる間取り
これまでにご提案した書斎の事例ですと、家の中でも静かな 寝室の隣に配置することが多いです。 個室のワークスペースもその位置で問題ないかと思いますが、 Wi-Fiの電波が受信できるかどうか は見極める必要があります。また、半個室やオープンコーナーは、 できる限り人の動線を避け、来客からも見えない場所 を選ぶようにしましょう。
〇夏場、冬場の空調
次に空調ですが、 オープンな空間のワークスペースであれば、特別に取り付ける必要はないかもしれません。 個室の場合は4〜6畳の広さなら小さな空調を置く方も多いですが、1.5畳なら夏は扇風機でも問題ないでしょう。また、 断熱性と気密性を高めておけば、年中快適な室温が保てます ので、住宅性能を上げておくのもひとつの手です。なお、森住建では24時間稼働の換気システムを取り付けることもでき、空調に頼らない省エネ生活も実現できます。
〇コンセントの位置や数
照明、パソコンとその周辺機器を充電するためのコンセントは必須。 延長コードでの対応は、安全と見た目の面から避けたいところです。